世界一熱い投資会社の日記(β版) -4ページ目

ネットバブルの真実

ネットバブルやITバブルの本当のバブルは、
ネットやITという言葉だけで、
異常な注目や高評価を得てしまうこと。

言葉には魔法があるので、
その魔法にかかってしまうと冷静さを失ってしまう。

それは、仕事も投資も恋愛も一緒。

中味はなんら普通の企業と変わらないのに、
ネットやITという言葉がついているだけで、
高成長というイメージが刷り込まれている。

しかし、ネットやIT業界の中で、独自のモデルを持っている
真のIT企業、ネット企業は一握り。
あとは、従来までのビジネスの置き換えでしかない。

従来までのビジネスの置き換えをしている企業の評価は
従来までのビジネスを行っている企業と同様の基準で比較すべきであり、
同業他社はそういう会社になる。

そういう意味では、言葉のまやかしに惑わされずに
その企業のユニークさを見極めるしかないと思う。

私は、まだまだ日本のネットやITといわれている企業の評価は高すぎると考える。

ダメになる会社

すっかり最近更新をサボってしまっていました。

最近、ふと感じたダメになる会社に共通すること。
投資家としては、非常に見えにくいことだけど
会社で働くということも含めて会社を見る際の判断基準に使えると思う。

「経営陣をはじめとして、社内で自分のおカネと異性の話ばかりが飛び交っている」

という会社は、私利私欲に走っているキライがあり、
モラルハザードを引き起こす危険性があると思います。

最近の経済紙や週刊誌について

ボーナス後の投資ということで、
「これからの銘柄」的な特集が花盛りである。

しかし、投資というのはみんなが気付いてしまったら
儲からないのは自明の理。

だからこそ、そこに取り上げられるような銘柄を
地道な分析で探していくという作業をすることがよいと思う。

相場が加熱して、いい銘柄も割高になったのなら
それは相場の加熱が冷めるまでは待つのがよいと思う。

私自身はまだ小中学生のときにバブルを体験しているが、
あの当時は子供ながらに、人々の熱狂している感じを記憶している。

いまのこの投機的な状況はどうもあの状態と酷似しているように思えてならない。

日本経済を引っ張っているのは実態としてはほんの一握りの企業だけであり、
あとはお金がお金を生む実態のない企業業績を裏打ちにした狂乱状態なように思えてならない。

5年後、10年後に投資する

先日、日経を呼んでいたら
さわかみ投信の澤上さんがコメントをしていた。

長期投資というなら5年くらいは売らない気持ちで持つ。
5年後、10年後にいい会社になってほしい企業に投資する。
安くなったら絶好の買い場だと思える企業に投資する。

まさに株式投資の真髄だと思った。

私は株式投資とは、その企業の製品、サービス、経営陣、従業員などの
企業をとりまくすべてのものを信用して投資ができるかどうかであり、
そのための目利きこそが投資には一番重要なんだと思う。

その目利きができて、5年後、10年後を見据えて投資をすれば
負けない投資ができると思う。

コンテンツビジネスの真髄

先週の金曜日にとある方と
コンテンツビジネスについて
朝まで語り明かしました。

その中で思ったことは、
コンテンツビジネスは
そのコンテンツが
どれだけ愛されているのか
ということが成否を分けるのだと。

愛されているからこそ
そのコンテンツがビジネスとして成立するし、
その世界観が広がっていくのだと思う。

語り明かした人も私も
「水曜どうでしょう」
という北海道のHTBというローカル局が制作した
テレビ番組が好きなのですが、
このローカル番組が
DVDを出せば毎回10万本近く売れ、
イベントをすれば全国から数万人の人が札幌に集まる。

この現象はそのコンテンツへの愛なくしては
ありえないと思う。

制作者の愛、コンテンツ利用者(この場合は視聴者)の愛
コンテンツ自体からかもし出す愛こそが
コンテンツを大きなビジネスにしていくのだと思う。

そう考えれば、どんなものであっても
まだまだコンテンツビジネスには可能性があると思う。

統計を読むのは楽しい

完全失業率と有効求人倍率を調べようと思って
Googleで検索したところ
総務省・統計局のサイトがヒットした。

このサイトにはさまざまな統計データがアップされていて非常に面白い。

失業率1つをとってみても、
国内失業率変遷や、
国際比較などがあって興味深い。

国際比較でいうとイギリスは失業率が2%台だったり、
日本よりも韓国の失業率が低かったり、
イタリアは年4回しか失業率の統計をとっていなかったり
ロシアの失業率は6%台で、ドイツが11%台だったりと
世界の中で比較してみるというのは面白い。

日本の人口統計を見ると、
50歳未満は女性よりも男性が多くて
50歳以上は男性よりも女性が多いってことがわかったり。

なかなかこれだけ見てても、
いろいろと考えさせられると思う。

金融は常に挑戦することによって利益が得られる

金融の世界では「初物は買い」というのがある。

保守的な環境の中でも、
リスクを負って初めて出てきたものは、
誰も真似ているモノがないので、
うまくいけばかなり儲けられるというもの。

実際の利益にはならなくても、
他の人がやらないことをやるということが、
他者に対して大きなアドバンテージとなることには
間違いないということはあると思います。

誰でも考え付くけど、
実際に実行するにはしり込みしてしまうようなことを
大胆に実行していく、決断力と実行力が重要なのです。

ソフトバンクの資金調達の多様化戦略や時価総額経営
村上ファンドの「東京スタイル」
ライブドアの「100分割」
などなどいろいろな事例がありますが、
やはりファーストムーバーはエライと思う。

最近では、北海道以外の企業で初めて
札証アンビシャスに上場する
「ゲームポット」
は主幹事証券会社を含めてかなり挑戦的なので、
注目してみたいと思います。

※本文は投資勧誘を目的としたものではありません。
 投資は自己責任でお願いします。

12月1日から

再びブログをつけ始めようと思います。

しばし、お待ちを。

システムトラブルの先には

東証のシステムトラブルで半日以上
取引が止まった。

東証はハードは2台体制でバックアップが取れているということだが、
ソフトウェアについてはバックアップ体制は取れていないということ。

至極当たり前の話で、
なんでバックアップのために違うソフトを別に走らせておく必要があるのか。
そして、それぞれにまったく同じ動きをさせるということができるのか
という問題もある。

それにしてもソフトウェアについては、徹底的なバグの洗い出しが
できなかったものなのだろうか。
どう考えてもイージーミスな気がしてならない。

取引所は急増する取引量に対応するために、
システムの増強に励んでいるが、
そのような中でこのようなトラブルが起こるということは
いまの株式投資への過熱感を和らげるのにはよいのかもしれない。

この先にはなにがあるのか。

これ以上の取引量の増大に対応するシステムを用意するたびに、
このようなトラブルが頻発し、
そのたびにシステムリスクにさらされているということを認識するのか。

それとも大証ヘラクレスで行われていたような、
取引制限をするのか。

取引制限を行ってしまったら、
デイトレードが利ざやを稼ぐ手段が劇的に減るので
圧倒的に取引量が低下するだろう。

ただ、その副産物として、
投資家はそのもてあましている資金の出し先として
株式投資から代替金融商品へとシフトが急激に進むのではないだろうか。

厚顔無恥なのだろうか

中国から帰国しました。

中国は約3ヶ月ぶりでしたが、
走っている車の台数が増加していて、
車(特にタクシー)がとっても新しくかつ高級になっていて
北京の成長ぶりを感じました。

さて、その帰国の飛行機の中で
読んでいた雑誌で目を疑う文章が

「ハイパーインフレが起こったら土地や株は暴落するから
 投資は控えたほうがよい」

ハイパーインフレが起こったときには、
現金や預金で持っていることが一番価値を目減りさせることであり、
土地や株で持っていることが、
価値を目減りさせる防衛策の一つではあるのだが、
その反対のことを平然と週刊誌に書いてしまう
経済ジャーナリストに驚いてしまった。。。